一月に入ると町のブーランジェリー(パン屋さん)やパティスリー(お菓子屋さん)には、クリスマスケーキ ビュッシュ ド ノエルにかわって、GARETTE DES ROIS−ガレット デ ロワというお菓子が並びます。年始に食べるお菓子としてフランスでは伝統的なお菓子で、ガレットを買う際王冠も一緒についてきます。
1月6日のキリスト教の公現節に因んだこのお菓子は、パイの生地の中に、アーモンドベースのクリームが入ったお菓子で、オーブンで暖めていただきます。最近では、チョコレート味、アプリコット、チョコなどバリエーションも豊か。パイの中にはフェーブと呼ばれる、陶器でできたかわいらしいモチーフのお楽しみが1つ入っています。
フェーブはもともとは、ソラマメだったそうですが、それが白い陶器のイエス像になり、最近では、時代に合わせて、陶器で出来た車、人形、ハリーポッターのキャラクターだったりします。
子供達は、このフェーブにあたるのが楽しみで、この時期ガレットは子供たちにとって最高に楽しいイベントです。切り分けて食べたガレットを順番に選び、フェーブがあたった人は、王様、王女様になるという昔の慣わしから、王冠をかぶります。フェーブは集めているコレクターもいて、蚤の市などでも売っています。
でも、たまに、このもっとも重要なフェーブが入っていないというアクシデントもあります。パティスリーに次の日、「子供達が楽しみにしていたのに、入っていなかったんですが・・・」とクレームに行きました。「申し訳ありませんでした。代わりのフェーブをどうぞ。」といただけると思いきや、「きっとパテイシエが忘れたんだわ。そういうこともあるのよ。」とあっさり言われておしまい。ガレットのメインのフェーブが入っていないことに対して、申し訳ないという態度がないところはさすが、フランス。そういうハプニングもご愛嬌!?ってことでしょうか。
そうやってフランスの子供達は、日々、小さいけれどいろいろな、おもわぬハプニングに見舞われて強くなっていくのかもしれませんね・・・。 |